奈良のお寺6つ目から行きます!
・新薬師寺
最古であり最も優れているとされる十二神将があるお寺です。
私は十二神将についてほどんど知らなかったのですが、コミックなどにも使われたりするみたいで、そういう作品を見てたらまた見方も違ったのかなと思いました。
十二神将は薬師如来とそれを信じる人々を守る武神で、12人がそれぞれ十二支に例えられているそうです。
人々を守る立場にある人と、それを信じる人たちを守る立場にあるという設定からしてなんだかかっこいいなあと思います。
十二神将が、薬師如来を囲んで丸く並んでいる姿は迫力がありました。
それぞれ動き出しそうなほど生き生きとした顔や体つきをしていて、子供の頃に来てたら恐がっていたかもしれません。
でも今はそれぞれの表情や姿を見比べるのがとても楽しめました。
生き生きとした作りなので、表情で性格が想像しやすい上に、十二支がついているからさらにイメージしやすかったです。
つい頭の中で「これは強気だけどリーダー格の人だな」とか勝手な性格設定をしてしまいました。
個人的には午の珊底羅(サンテラ)大将がかっこいいなと思いました。
彼はきっと思慮深くて無口だけど実は心の優しい人だと思うんだ。
(すべて想像です)
みんな名前もかっこくて、とても日本語とは思えないものばかりでした。
いぬの伐折羅(バサラ)とか、たつの波夷羅(ハイラ)とか、うさぎの摩虎羅(マコラ)とか。
これはサンスクリット語から来ているみたいです。
真言宗はテストに出てくる言葉としてしか覚えていなかったのですが、これには「仏様の真実の言葉」という意味があるそうで、言葉を大切にした宗教なんだそうです。
それで、言葉には言霊があるのに、それを訳してしまっては意味がないとして、そのままの言葉を日本語に当てて使ったそうです。
呪文と一緒で、日本語で訳すと力を失っちゃうってことか。
ハリーポッターでも、日本語にされるよりも原語のままカタカナ表記してもらったほうが雰囲気が出るしなあ…
とりの迷企羅(メイキラ)大将は今にも踊りだしそうな軽快なポーズをとっていたり、ひつじの安頁弥羅(アニラ)は神経質そうな顔をしていたりと、なんだか表情と十二支のイメージが一致しているのもおもしろかったです。
彼らが主人公の物語があっても不思議じゃないと思います。
十二神将BASARAとか。
(…これしか思いつかない…)
ただ自分の干支である寅だけなぜか頭の位置がおかしいことになっているのが悲しかったです。
あれは修復されたときにずれたのかなあ…
頭と体が別物のようなとっても違和感のある像で、寅の威厳が感じられなくなっていて残念でした。
建物の中ではビデオが流れていて、それは作られた当時の伐折羅(バサラ)大将をCGで再現するという試みを追うというような内容でした。
その再現された姿を見て驚きました。
今では土の色をした素朴な姿をしていますが、作られた当時は彩色され、とても色鮮やかな配色がされていたみたいです。
そんな極彩色な十二体が並んでいる姿は、想像しただけですごい迫力です。
新薬師寺のサイトで、十二神将のそれぞれの写真や、CGで再現したバサラの写真があるサイトにリンクをしていました。
→
新薬師寺 Web Site新薬師寺、とても何百年も前に作られた世界とは思えない、おもしろいところでした。
ビデオではライティングを下からあてたところも映っていたのですが、上からあてられるよりも迫力が出て、強そうな印象がさらに増していました。
このあと一人ずつライトアップしてメンバー紹介でも始まりそうな感じ?
(ゲームのキャラクター選択画面のイメージ)
こんなイメージしかできない自分が悲しい…
でも昔は夜になると下にろうそくを置いたりして、こういう姿で既に見られていたのかな?
生で下から光をあてた姿が見てみたいなあ。

入り口にあった金と銀のカエル。
「頭をなでてやってください」と書かれていたので、なでてきました。
あれ、長くなっちゃった。
次に行きます。
・室生寺
一度だけ前に行ったことのあるところです。
以前行ったときは山の中で気持ちのいいところだけど奥の院に続く階段が死ぬほど疲れたので、もう一生行きたくないと思っていたお寺でした。
おそらくここの階段が、私の人生において一番長く登った場所になると思います。
約700段くらいあるそうです。
熊本県の下益城郡中央町というところには石段としては日本一段数の多い3333段の階段があるらしいですが、とてもとても私には無理だなと思いました。
以前行ったことのあるところでしたが、今回は一般の方は入ることのできないところに入らせてもらったり、住職さんに直接解説してもらったりして、以前とはまったく違う見方ができました。
たくさん見せてもらいましたが、記憶に一番残ったのは金堂の建物でした。
ここにも十二神将やたくさんの如来像がありましたが、印象に残ったのは建物に描かれた模様です。
この建物の梁の部分に、薬つぼを中心にしたかわいい模様が描かれていました。
一見すると、仏教というよりもディズニーランドに近い気がしました。
不思議の国のアリスのアトラクションだからティーポットをモチーフに模様を描いてみた、とかそんなかわいらしい雰囲気のあるデザインでした。
色あせているからか色使いもほんのりピンクでかわいかったです。
いろいろ説明していただいたのに、説明のないところが印象に残ってるっていうのもひねくれているなあと思います。
あ、でも先生の解説で印象に残ったものがありました。
曼荼羅はインドやチベットでは地面に描くものですが、日本は壁にかけるもので、そしてしまえるようにした、という話です。
寝室にはベットを置き、居間には暖炉を置く、と初めから空間を仕切る西洋に対して、屏風で簡易的に空間をしきったり、蚊帳で即席の寝床を作ったりする日本の習慣がここでも現れていたのかなあと勝手に考えてしまいました。
本当のところはどうだか聞き忘れましたが、(肝心なところを…!)
日本のとりあえずいろいろ対応できるようにしようとする、なんだかちゃっかりしているところは好きだなあと思いました。
他にもいくつかお堂を見たあと、奥の院に入る手前にある、屋外にあるものでは最小という五重塔で写真をたくさん撮りました。
そしてさてこれから階段地獄が始まるかなと思ったら、なんと今回はそこで終わりでした。
ずっと気になっていた重荷が急にあっさりとれたのでびっくりしました。
それからはお寺を見る目が変わって、山の中のお寺は自然が気持ちよくてやっぱりいいなあとか、このお寺の雰囲気けっこう好きかもしれないなあとか考えるようになりました。
げんきんな性格だなあと思います。
でも実際前回来たときは5月の気持ちの良い頃で、雨があがったばかりのひんやりとしたお寺の中は、新緑のぬれた緑がとても気持ちよかった覚えがあります。
このお寺いいなあと感動したところであの階段があったから、その落差が一層嫌悪感を抱かせたのかもしれません。
私は緑があるととりあえず写真を撮りたがるくせがあるので、今回の旅でたぶん一番ここで写真を撮ったような気がします。
もう一度来るなら、今度は秋の紅葉の頃に行きたいなあと思います。
階段は抜きで。

・聖林寺
ここも以前一度来たことがあるお寺です。
小高い住宅街の中にある小さなお寺で、かわいくて好きだなあという印象がありました。
ここには本尊に大きな顔をした石の地蔵坐像と、観音堂にフェノロサが絶賛したという有名な十一面観音立像があります。
どちらも以前見たので再会という形でしたが、先生のお話が興味深かったです。
本尊は「子安延命地蔵坐像」という名で、安産・子授けの神様とされているそうです。
先生の話によると、昔、大地の下には地獄があり、子供は死ぬと地獄に落ちるとされいたそうです。
親を悲しませたり、仏教を学ぶことなく死ぬからという理由からみたいです。
なかなか厳しい意見だなあ…。
でもそれでは子供がかわいそうだということで、地獄に落ちる子供を救う者としてお地蔵様ができたそうです。
お地蔵様は子供の守り神だったのか。
子供のような姿が多いのもそのためなのかな。
さてもう一人の、観音堂にいる細身の美人な十一面観音立像は、ギリシャ彫刻にも劣らないという評価をした人もいたそうです。
どうだろう…確かに優美な印象とか均整のとれたプロポーションとか、きれいな像だなあとは感じました。
十一面観なので、様々な顔を頭にのせていましたが、立像な上に小さいので、遠くてよく見ることができなかったのが残念です。
なんでもこの頂上にある顔は、「仏頂面」という言葉の語源であるとも言われているそうです。
そう言われて見てみると…確かに仏頂面している気がします。
よく見えませんでしたが。
あ、そういえば。
十一面観音立像のある観音堂は、外階段を少し上がったところにあるのですが、旅行も3日目、ちょっと疲れてきたなと思っていたら、帰りにこの階段で思いっきり足を踏み外してこけてしまいました。
久しぶりに転んだ気がします。
びっくりしました。
今回は以上です。
奈良のお寺はあと一つですが、レポート提出は来週です。
…終わらない気がしてきました…
細かいところは省いてやろうと思うのに、やっぱりどこも残しておきたいことがありすぎて長くなってしまいました。
でもやっぱりせっかくの旅行を思い出してまとめるのは必要だと思うので、提出し終わっても時間があるときにこのレポートも更新できたらと思っています。
あくまで予定は未定ですが…
気長にやろうと思います。