ここに書くのをすっかり忘れていましたが、日本橋三越でやっていたフンデルトヴァッサー展を、3月10日に観に行ってきました。
(ちなみにフンデルトヴァッサーについての以前の記事)
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レーゲンタークフンデルトヴァッサーという人は、版画家であり、建築家、芸術家でもあった人で、画家としては強烈な色彩と渦巻きの出てくる抽象画をよく描くことで有名な人です。
この日は土曜日で、三越の中も展覧会の中も、けっこう混んでいました。
せっかく自分は春休みだったんだから平日に来ればよかったなと少し後悔しましたが、その春休み中だったから曜日感覚がなかったんだと思います。
それでも観に行ってとても感動しました。
興味を持ち始めたのが最近なので、生で作品を見るのは初めてでしたが、以前日本でやった展覧会の図録を学校の図書館で借りていろいろ知っていたので、今回の展覧会は一度見たことのある絵が多かったです。
でも図録で見るのとは全然違う印象でした。
正直に言うと、私はあんまり抽象画はよくわからなくて、図録で見た印象は「うずまきが好きな人」という単純な感想だけで、絵よりも彼のつくる建築のほうに興味がありました。
絵によっては目が大きく浮かんでいるものとか、人体模型で筋肉が見えてる顔のようなものが描かれている絵とかもあって、(フンデルトヴァッサーの絵が好きな方ごめんなさい)ちょっと気持ち悪いなとも感じていました。
でも実物はちょっと違う印象でした。
確かに図録と同じ絵なのに、何かが違う…何が違ったのかと言われると言葉にするのが難しいのですが、何か迫力みたいなものがあるかないかで、こんなに絵の印象が変わるんだなと感じました。
本物を見たあと、今図録を見てみても、やっぱり実物を見たときの感動は出てきません。
あの強烈な色彩は、実物大で生の絵の具を見て初めて、伝わってくるものなのかなあ…
実物を見て知ったのですが、彼の絵は光沢のある色をよく使っていて、光の具合で絵の印象がまったく違いました。
(彼は1928年〜2000年という最近の方です)
それも図録と実物の印象が違う理由の一つなんですけど…それだけじゃない気がします。気がするんだけどそれはなんなんだろう…
言葉にすると迫力、勢い、…とかになっちゃうのかな…
難しい…
一番見たかった図版集「雨の日に見てごらん」は、残念ながら雨の日ではありませんでしたが、その収納ケースから好きになってしまいました。
図版を入れる収納ケースを作ったというのも素敵ですが、このケースの表に描かれたデザインも船と雨をモチーフに青い光沢のある絵の具で描かれていて、とってもかわいらしかったです。
図録で見ると光沢が黒ずんでよくわからないのですが…図録でも再現してくれたらよかったのにな。
(ありえないくらい高くなりそうだけど…)
図版集「雨の日に見てごらん」で私が一番好きだと感じたのは「雨の日丸に降る雨」でした。
収納ケースの船と同じ、青い光沢が多く使われている絵です。
ちょうど展示の照明もこの絵の上だけ暗くなっていていました。
ちょっと暗いほうがきれいに見える絵なのかな。
しっとりしたイメージがあって雨の日らしい絵でした。
そんなに抽象画とお付き合いしたことがないので自信を持って言うことはできませんが、今回見てみて、なんだか絵の中で時間が流れているような、まるで映像みたいに見えるなと感じました。
よくわからない世界なんだけど、これはこういうふうに動くんじゃないかと目で追ってしまうような不思議な感覚があって、見ていて飽きなかったです。
おかげで、3、4時間くらい同じ会場をうろうろとしてきました。
警備員さんに変に思われたらどうしようなどと少し気になるくらいうろついてました。
(たぶん何とも思われてないと思います。そんなもんです。)
本来は彼の建築が好きだったのですが、今回の展覧会では既に知っている建築の模型が展示されていたので、あまり印象に残りませんでした。
やっぱり、これは本物の建物を見にいかないといけないみたいです。
でもそれより、よくわからないと感じていた彼の絵に魅力が持てたことが収穫でした。
今は東京ミッドタウン内にできた「21_21 DESIGN SIGHT」というデザイン施設が気になっています。
(トゥーワントゥーワンデザインサイトと読むらしい)
建物が安藤建築というだけでも気になるのに、企画展の予定を見ていたら、どれもおもしろそうなのばかりでした。ちょくちょく行くことになる場所になるかもしれない。
とりあえず、今月中に行けたらいいなと思っています。