■深緑!
どこも青くも白くもありませんでした。
橡は他の色名にも付けられています。
橡色(つるばみいろ)、黄橡(きつるばみ)、白橡(しろつるばみ)、赤白橡(あかしろのつるばみ)…などなど。
橡だけでもいろんな色があるんだな…
これは橡、つまりどんぐりを煎じて染めた染色から来ているそうです。
同じドングリを使っても、こんなに違う色が出るのか…
と思ったら、青白橡と赤白橡は染めの材料にどんぐりを使用してないそうです。
??
じゃあなんで橡って言うんだろう…
音の感じで付けちゃったのかな。
確かに「つるばみ」ってかわいい音だと思います。
なんだかていねいに言ってあげたくなる言葉です。
この二色は禁色とされてきた時代もあって、青白橡は天皇の袍の色でもあったみたいです。
調べてみると、この色は室内では薄茶に見えるのですが、太陽の下に出て光に当たると緑が映えるように見える、とか。
以前調べた
「黄櫨染」も光にあたると色が変化する色でした。
神々しい色っていうのはやっぱり光に関係してくるものなのかな。
えっと…青白橡を染めるのに必要な材料は…
<綾織りの織物一疋分>
・刈安草…96斤
・紫草……6斤
・灰………3石
・薪………840斤
(斤と疋の単位については以前調べてみました)
→
「色見本その弐拾八」 なんか錬金術みたいでおもしろそう。
そいえば昔そんなゲームにはまったなあ…
これを混ぜて煮込めば青白橡色ができるのかな?と思ったら、「難易度が高い染め方であったらしい」という記述を見つけました。
そう簡単ではないみたいです。
光に当たると変化するような禁色を簡単に作れるわけありませんでした。
…
で、結局なんだったんだこの色…
青でもないし白でもない、ましてや橡も使われていない。
でも天皇のための高貴な色で、高い染色技術を必要とする色。
…まあいいか。
「あおしろつるばみ」って長い名前なだけで、色の持つ歴史の高級感は出ているような気もするし…(適当)
この色、別名で
麴塵 きくじんともいうそうです。
(違う色であるという説もあるみたいです)
意味は、日本酒や味噌を作るときに使うコウジの、カビのような色。
「きくじん」ていう読み方は色名っぽくなくてかっこいいんだけど…
…カビか…
青白橡も麴塵も、音や歴史からは高級感があるのに、意味や由来を調べてみたら結構抜けたところのある色でした。