この前、映画を観てきました。
ずっと見たかったけど私の近所では終わってしまった「鉄コン筋クリート」と、気になっていた「ユメ十夜」が、渋谷の映画館でやっていたので、いっぺんに二つ観ることにしました。
映画を一日で2本見たのは初めてで、どちらかの印象がつぶれてしまうかなあという不安もあったのですが、どちらもとてもおもしろくて、そんなことなくてよかったです。
どうしても映画の感想をここにストックしておきたいと思ったので、知らない方にはつまらないのですが、少し感想を書こうと思います。
お話のネタバレなどはないのですが、お付き合い頂ける方だけ続きからご覧ください。
「鉄コン筋クリート」
念のため知らない方のために説明すると、「鉄コン筋クリート」は松本大洋さん原作のコミックを映画化したアニメーションです。
簡単にいうと、宝町という街でスリや強盗を繰り返しながら生活している子どものクロとシロが、変化していく街の運命に巻き込まれていくお話です。
私は、まずあのアジアのいろんな街を混ぜたような世界観が気になって観にいったので、映画館の大画面で観れて満足でした。
途中から話に引き込まれてじっくり見れなかったところも、最後のエンドロールで今まで使われていた背景が流れて、ゆっくり鑑賞することができました。
カメラワークも考えられていてすごかったです。
アニメーションなのにカメラワークって言葉もないのですが、明らかに意識したつくりになっていました。
まるでこの話の舞台である宝町にカメラが入ったみたいな…
スピード感があって、観てて自分もクロやシロになったような気分にさせてくれました。
二人から見た宝町を上手く表現していたのではないかなあと思います。
お話については、ヤクザとか刑事さんとかホームレスとか、街の裏の世界を知っている人々が主な登場人物でした。
主人公のクロとシロも、街では「ネコ」と呼ばれて恐れられている人物です。
そんな二人の視点で宝町を見ながら話が進むので、背景に普通に生活している親子や恋人たちを見ると違和感がありました。
独特のアジアの濃い街の姿から最初はヤクザの街なのかと勘違いしていたけれど、この街は日本のどこにでもある街と同じなんですよね。
この日、ちょうどこの映画館の近くで、前日に暴力団による発砲事件がおきていました。
いつも私は自分のような人間だけしか周りに歩いていないような気になってしまうけれど、街には様々な人が集まって暮らしているんですよね。
宝町も渋谷も同じ、いろんな人間の思惑が入り混じっている街なんだなあと感じながら帰りました。
それにしても、宝町のゴミゴミとした雰囲気大好きです。
自然からしたら、この風景はまるでゴミだめのようにうつってしまうかもしれないのに、なぜか愛着が持ててしまいます。
生活観のある風景ってなんだか落ち着きます。
考えてみたら、いくら生活観のある風景があっても、人が一人もいない状況が設定されると恐怖でしかなくなります。
誰もいない街なんて想像しただけでも恐ろしい状況です。
…ということは、そこに住む人間を想像して落ち着いているのかな…
私はどちらかというと一人でいても退屈しない方なんですけど。
本質的に、群れていたほうがやっぱり安心するのかな。
鉄コン筋クリートの映画の話だったのに、なんだかずれてしまいました。
でもそれだけいろいろ考えられて、とっても満足できた作品でした。
また観たいです。
長くなってしまったので、ユメ十夜はまた後ほど。