一時復活です。
夏休みの宿題も終わり、(今さら)やっと秋になりました。
食欲の秋!芸術の秋!読書の秋!
…スポーツの秋は縁がないだろうから、いいや。
とりあえず今はキンモクセイが咲きはじめるのが楽しみです。
さて。
今日から少し、9月の初めごろに行ってきた、京都・奈良旅行の感想について書いていこうと思います。
実はレポート提出の前に、自分の思ったことを整理したいというのが本音です。
一週間たくさんのお寺を見てきたので、正直今はいろんな記憶が交差して曖昧な状態です。
なので、ここに書くことで考えを整理できたらなと思っています。
そのため、旅行の感想をつらつらと垂れ流す更新が続くと思います。
しかも一週間分なので、結構長くなりそうです。
お付き合いいただける方だけ、読んでくださるとうれしいです。
ではさっそく!
まず一日目からいこうと思います!
最初は奈良へ行きました。
奈良へ着いてホテルに荷物を置くと、さっそく徒歩で東大寺へ行きました。
東大寺は、中学のときの修学旅行で一度行ったのみでした。
なんとなく鹿がいた、ということしか覚えてなかったのですが、今まず思い出すのもやっぱり鹿でした。
動物園でしか見れないような動物が、自然にうそのへんをうろうろ歩き回っているっていうのは、やっぱり強烈です。
擦り寄ってくる鹿をかわしながら、まずは南大門へ。
木造金剛力士立像が、門の中で静かにこちらを見下ろしていました。
現代建築の中で、門の中に芸術的にも優れた彫刻を入れるというものは、あまりないような気がします。
南大門ほどの立派な門というものを作ること自体がもう既にないのかもしれないですが…
阿形と吽形は、もとは一人だったものが二つに分裂した姿とされているそうです。
兄弟かなんかだと思っていましたが、分身だったのか。
製作には運慶と快慶と運慶の息子などが関わっていたそうですが、全体を指揮するアートディレクターの役割は運慶が担っていたそうです。
調べてみた結果、目の位置が微妙に下向きに修正された跡が残っていたそうです。
もしかしたら運慶が見てチェックを入れたのかもしれないと思うと、現場の雰囲気が想像できておもしろいです。
この二体はわずか2ヶ月あまりで完成したそうで、かなりのスピード作業だったようです。
現場の連携がなければ、あんなでっかい像を2ヶ月ほどで二体も完成させるのは無理なんじゃないかなあと思います。
それなのに修正も入れたってことは、妥協を許さない人だったのかな。
運慶、仕事人だなあ。
次は有名な東大寺大仏殿へ。
大仏殿前に広がる広い道は、今の日本にはあまりない空間だと思います。
西洋などではオペラ座などの立派な建築の前は、その建築全体を眺めることのできる広い空間が広がっていますが、日本の現代建築では敷地がないためそのようなアプローチを組むことは難しいのかなと思います。
建築がいくら立派でも、それをすごいなって眺める空間がなくては実感が沸きません。
天気が良いというかむしろ日差しの痛いような日和だったので、大仏殿前の白い床が反射して、建物がまぶしく見えました。
それがなんだか感動で、建物だけじゃなくてこの空間自体がかっこいいなあと思いました。
大仏殿の中は高さのある空間のせいか、人がたくさんいるのに静かで落ち着いた雰囲気でした。
ここまで大きな仏像が静かに座っている姿を見ると、他にはない現実離れした空間だなと思います。
なんだかすべて見透かされているような、視覚的にも自分はちっちゃい存在だなという気持ちにさせられました。
この大きさは、ただ単に権力のためにつくられたものなのかなと勝手に解釈していたけれど、本当はいろいろ意味があるのかなと感じました。
まだ続きます。次は東大寺三月堂、別名法華堂へ。
観音像を本尊とし、全部で16体の像が配置されていました。
増長天の体つきが不自然だったのが気になったけど、まるで登場人物全員集合なポスターを立体で表現したような、オールスター勢ぞろいの雰囲気は迫力がありました。
他にも、天井から吊る下げてある提灯が、ヒモだと思ったら金属でできていたのに驚きました。
ヒモに似せて、うねりが表現されていました。
仕事がいろいろ細かいです。
そして東大寺戒壇院。
四天王立像が有名なところです。
なるほど、動きのある見事な四天王が鬼を踏みながら立っていました。
この旅行は、いろいろなところで四天王像を見ましたが、鬼も四天王もそれぞれ作者によって様々で比べるのがおもしろかったです。
なんだか、同じモチーフで様々な作者が制作するなんて同人誌と同じだなと思ってしまいました。
その例えもどうかと思いますが、それぞれのキャラクターがポーズをとって並んでいるという図が、私にはコミックの表紙とかポスターとかが立体になった姿に見えてしまうみたいです。
そんな発想しかできない自分も悲しいですが、でも作者なりのキャラクター像をそれぞれ比べてみるという、お寺の仏像の楽しみ方がわかった気がしました。
みんな表情が豊かで、性格を想像しながら見るのもおもしろかったです。
ここでは個人的に持国天が強そうな中に落ち着きがあって素敵でした。
服の装飾も細かくて、とくに私は靴がかわいいなと思いました。
土でできている像なのですが、以前記事にした「雲母」が土の中に練りこまれているそうで、近くで見たら細かくてきらきらとした質感をしていて感動しました。
造られた当時はきっともっときれいだったんだろうな。
他にも二月堂などをさくっと見たあと東大寺を後にして、歩いて奈良国立博物館へ移動しました。
特別展の、「美麗 院政期の絵画」をみるためです。
炎天下の中歩いて回っていたので、涼しい館内はうれしかったです。
今まで立体物を多く見てきたのですが、ここではたくさんの平面物を見ることができました。
こんなに昔の絵を一度に見る機会はなかったので、西洋の絵画展とも現代絵画展とも違う館内の雰囲気はなんだか異質なものがあって不思議でした。
最初は似たような仏像の絵しかなくてつまらないだろうなと思っていましたが、やっぱりここも作者によって描き方に違いがあって、その違いを見るのがおもしろかったです。
今でも参考にしたくなるかわいい色調で描かれていたり、下書きもなく一発で描かれた素描は、作者は何百年も前に亡くなったというのに今でも生き生きとしていて感動しました。
お経の文字を細かく敷き詰めて建物の形を表現した絵などは、奈良を紹介した現代のポスターかと思いました。
巻物もいくつか置いてありましたが、これは置いてあるだけじゃなくて、実際巻きながら変わっていく世界を楽しめたらいいのになあと思います。
時間が2時間しかなくて、最後のほうが急ぎ足になってしまったのが残念でした。
とても見ごたえのある絵画展でした。
何より自分からは行こうと思える特別展ではなかっただけに、行くことができたことがよかったです。
食わず嫌いはいけないなあ。
やっと一日終了です。
疲れてのたのたと歩いていたら、車道沿いに少し広くなった芝生のあるところに、鹿が群れをなしていました。
昼間は数匹いただけなのに、夜はみんなで寝るのかな?
夕日を浴びて群れをなす鹿たちがなんだか神秘的で、ここが歴史的に価値のある場所って知ってるのかなあ…と考えてしまいました。
…いや、たぶん知らないんだろうな。
知らないからいいんだろうな。
それにしても疲れた…
…一日目終了―…
ああ長くなった。
一日目は午後だけのスケジュールだったのに、こんな調子で一週間分も更新できるのかな…
…若干削ることになるかもしれませんが、気長にやろうと思います。